うきなをながす【浮き名を流す】〈代名詞〉 むかしむかし、 売れないタレントの娘と、 昔は売れたタレントの父親と、 売れないタレントの娘の恋人の最近売れてない男がいました。 売れないタレントの娘と恋人の最近売れてない男は、 昔は売れたタレントの父親に「どうしたら売れるか」を相談しました。 昔は売れたタレントの父親(以下父親)は、 マスコミを利用することを考えつきました。 「おまえたちが売れるにはマスコミと俺を利用すればいい」。 売れないタレントの娘(以下娘)は、 最近売れてない男(以下男)との密会や熱々状態をマスコミにそっと流し、 父親は猛烈に反対する態度に出ました。 男は反対される理由作りのためにあちこちでほかの女にちょっかいを出し、 娘は信じています、とコメントをくり返しました。 マスコミはこれは面白いと飛び付いてきました。 父親と娘と男はそれぞれの局からの出演依頼に応じたほうが金になるので 3人セットでは出演しないことにしました。 おかげで男は徳川の三家三卿以外から初の将軍職に就任し、 娘はCMの仕事が増え、父親は納税番付で一気に浮上しました。 めでたしめでたし。 |